「落石・落ち葉防止カバー」
用水路の落ち葉対策としては、除塵機の設置や蓋を設置する対策がとられている。
蓋を選定した場合、積雪寒冷地においては、積雪加重を考慮するため強固な構造が必要となりコストが嵩む。また、強固な構造とするため重量が重くなり、容易に移動できず、トラフ内の掃除が不可能になる等、維持管理面においても課題となっていた。
弊社では、鉄筋をトーラス形状に配筋し骨組み構造を形成し、落石対策用金網で表面を覆う「落石・落ち葉防止カバー」を提案し、鉄筋トーラスD13、D16、D19、D22の4種類にて2021-2022年の冬季、試験ヤードで積雪2m以上で実証試験を行い、鉄筋径が1番細いD13で問題ないことを確認し、特許出願致しました。
その後は、石狩市浜益村で2022ー2023年の冬季に実際の水路で実証試験を行い(写真➀から⑥)、変形等不具合も確認されず良好な結果を得て、2024年年度L=307mの施工(写真⑦、⑧)が実施されました。
今後も、管理団体の維持管理費、農家負担の軽減のため、安価で強固な製品開発に努め、維持管理費、コスト縮減の提案を行って参ります。